ブリッジ訪問看護ステーション|京都・滋賀

こころとからだ

2014-09-25

人の気持ちと身体はつながっているなあ、というお話です。

高齢の方とお話をする機会が仕事柄たくさんありまして、

とっても良い表情で饒舌にお話しする方がいらっしゃいます。

 

「こんなことしてきた。あれは楽しかった、これはしんどかったけど今はいい思い出や。」と

昔語りをされる方がそうなのですが、

 

自身の人生を振り返って肯定的にとらえられることを

心理学的には「人生の統合」といわれています。

 

そして「振り返って人生よかったなあ」と過去を肯定できる方は

現在の自分にも肯定的な方が多いです。

「いろんな経験をしてきたから今の自分がある。」といったような感じでしょうか。

そのような方は、将来に対しても肯定的な傾向が強いです。

色々、苦労したけどなんとかなってきた自分を知っているからでしょうか。

 

そして、自身を適度に肯定的にとらえられる方はリハビリの効果も上がりやすいと

いわれています。私もそう感じたことは幾度となくありました。

 

昔語りを例として出しましたが

気持ちの持ち方や自身を肯定的にとらえられるかがリハビリのキーとなり得ます。

気持ちと身体がつながっていると考えると

精神面へのアプローチは不可欠です。

 

精神面ははっきり目に見えるものではないですので難しいですが

 

しっかりとそちらの面からも評価、アプローチできるスキルと人間性を磨きたい、

と思う今日この頃です。