ブリッジ訪問看護ステーション|京都・滋賀

作業療法士手記8(歌による感動)

2015-03-02

私、10年前からアカペラバンドのベースをしていたのですが

 

現在、休止しております。

 

そして年齢も30半ばになると、音楽に関してある変化に気づきました。

 

それは歌詞に共感できなくなってきていることです。

 

以前、作業療法士の学生時代にアラフォーの友人にミスターチルドレンの

 

HOMEというアルバムを貸しました。

 

私はきっと「いい歌詞やったよー。」と感想が返ってくることを期待したのですが

 

その感想が「(歌詞は)はなんとも思わんかったよ。昔、こういうこと思ってたなあ。」と

 

そっけない返事が返ってきたことを思い出します。

 

年齢を重ねると歌詞に共感できなくなる現象、あまり珍しくないみたいですね。

 

テレビで元大事MANブラザーズバンドのボーカルの方が

 

「ある年齢を越すと『人生が歌詞を超えるから共感ができなくなる』」と

 

言ってました。

 

「なるほど」

 

10代や20代の時はリアルタイムで自分の気持ちを代弁してくれていると感じるから

 

共感できる。

 

しかし

 

もう人生において経験済みの歌詞には「ああ、そんなことも考えてたなあ」と

 

客観視し、ある種冷静になっているために歌詞に共感が薄まっていく、

 

そんなことでしょうか。

 

乳児や幼児はは環境全てが新鮮で様々なことに感動できますが

 

慣れてくるとそうでもなくなる、経験済みだから。

 

昔は救急車や電車を見ただけでも「わー、すごい」って思えてたのになあ。

 

とにかく音楽の歌詞にどっぷりつかることは、もうほぼないんだなあ、と

 

思うとさみしい気持ちになります。

 

その代り、昔の曲を聴くと「懐かしいなあ、あのころはこうやった。」

 

などと郷愁に浸ることが増えるんでしょうか。

 

最近の好きなバンドは和楽器バンドです。

 

作業療法士:T