ブリッジ訪問看護ステーション|京都・滋賀

作業療法の作業って??

2014-10-10

突然ですが

作業療法の「作業」ってなんぞや?

と、イメージが世間的にあるかと思います。

「手作業?」「革細工?」「陶芸?」など、机上で生産的な活動がよくイメージされます。

定義づけが各作業療法士協会で色々ありますが私が一番しっくりきますのが

「カナダ作業療法士協会(1997)」の定義です。そこには・・・、

『作業とは、身のまわりのことを自分で行うセルフケア、生活を楽しむレジャー、社会的経済的活動に

貢献する生産活動など、人々が行うすべての営みである。』(カナダ作業療法士協会より抜粋)

 

つまり、人が行う活動すべてを指します、ということです。

「趣味」も「入浴」も「散髪」も「庭いじり」も「孫の面倒をみる」も全部なんです。

 

ですので、作業療法では「作業」を可能にするために身体や精神にアプローチしたり

時には「身体機能の回復の手段」として「作業」を使ったり、

と作業を中心に介入をします。

 

「作業は人を健康にする」

私の好きな言葉です。生活は毎日、作業の連続です、その作業内容によって私たちは

喜んだり、悲しんだり、幸せを感じたりします。いいこと、悪いこと沢山あります。

 

でも毎日の作業がなくなったら・・・、実際に病気やけがで毎日慣れ親しんでいた作業(生活)が突然、できなくなったら・・・、

そんな時に作業療法士がお役に立てると思っています。

元の生活パターンに戻れる方、形は変わっても意味を感じられる生活になる方など、臨床では色々な利用者さんにお会いしました。

 

そして人の数だけ生活の仕方、作業に対する意味は様々だと思います。

幸い、私は訪問看護ステーションで働いていますので、すぐそばに看護師もおりますので

作業療法士の領域ではない箇所もカバーしてくださいます。

 

できる限り、利用者さんには生活に意味がもてるようお手伝いができればと日々考えています。

 

文章:作業療法士 T