作業療法士手記4(習慣のパワー)
寒い日が続きますね。
最近、思うのですが「習慣」のパワーは本当にすごいですね。
利用者一人に対して訪問リハビリは週に一回か二回です。それも一回40分~60分です。
例外もありますが、目標を達成する、生活に良い変化をもたらすためには、訪問リハビリの時間だけでは
足りません。
そこで、宿題をよく出します。
宿題は「目標」に対して何が必要か、あるは心身の状態を考慮し出しています。
「宿題」の内容は「掃除を週二回」「料理を週1回」といった家事や
「筋トレ」や「起居動作」「実動作練習」など機能に特化したもの
あるいは、「自分が今、何ができて何ができないか」「痛みのチェック」「疲労のチェック」などの心理的アプローチを含むもの
など、様々です。
それらが、生活の中に組み込まれることで、
人の心身状態は変化すると考えています。
そして宿題となっている作業が「習慣化」された利用者さんは、かなりの確率で私が考えている以上の良い結果が生まれることもしばしばあります。
本当に驚くほど、良い変化をもたらし、生活が一変する方もいらっしゃいます。
この「習慣化」という作業が作業療法士の特徴の一つとも考えています。
生活にどんな「作業」を組み込むと利用者さんが良い変化をもたらすか。
中には、認知症や性格そのものにより「習慣化」に至らないこともあります。
認知症に関しては、本人が生活をコントロールできないことが多いためご家族が重要となります
性格に関しては、より高度な心理的戦略が必要と考えています。
臨床上、私の知識や経験、人間力の不足により対応がうまく進まないこともありますが、
あきらめずに作業療法を行っていければと思います。
作業療法士:T