ブリッジ訪問看護ステーション|京都・滋賀

なぜ水分補給に塩分が必要?

2022-08-19

皆様、毎日お疲れ様です。理学療法士のY.Yです。

まだまだ暑いですね。こないだの夜中の雷はすごかったですね。子どもたちも起きてしまい、怖くて眠れないと言っていました。(かわいいですね)

さて、本日は効率的な水分補給の仕方について書きたいと思います。

一般的に人の1日の水分出納は約2.5Lです。夏場は汗をかく分意識して水分摂取を心がける必要があります。

よく「水分と一緒に塩分も摂りなさい!」と言われますよね。私たちの身体には、約90%の食塩水と同じ浸透圧の血液が循環しています。

汗にはナトリウムが含まれており、大量に汗をかいてナトリウムが失われた時、水だけ飲むと血液のナトリウム濃度が薄まります。すると人はこれ以上ナトリウム濃度を下げないようにと、喉の渇きが止まります。同時に体液濃度を戻すために、余分な水分が尿として排泄されます。これが『自発性脱水』です。

この状態になると、体液量を回復させることが出来なくなり、運動能力の低下、体温上昇を伴い、熱中症の原因となります。だから『塩分』が必要なのですね。

水分補給には市販のポカリスウェットなどの糖質、食塩を含んだ飲料が推奨されています。糖質が気になる方もおられると思いますが、糖質を含む飲料が推奨される理由としては、腸管での水分吸収を促進することが挙げられます。

皆様も効率的な水分補給をして、この異常な暑さを乗り越えましょう。