心も健康に
心理学用語で「自己一致」「自己不一致」という言葉があります。
自分に対するイメージ(自分が思っている自分)と実際の自分(有機体と呼ぶ)が
一致している状態を「自己一致」=精神的に健康、
一致しない状態を「自己不一致」=精神的に不健康
とされています。
「私は女の子にもてもてだ。」という人が
実際に女の子を前にすると、足ががくがくして緊張する
といったように実際の自分と自分に対するイメージがずれていると
気持ちが乱れストレスがたまりそうです。
もう呼ばれなくて久しいですが
「エロ紳士」と職場で呼ばれた時期があり、
私の自己イメージにも「エロ紳士」が少なからずインプットされました。
確かに男性である以上「エロ」は切っても切り離せず
(エロは過剰になると性犯罪やセクハラにつながるが、私は健康なエロの範囲と考えます)
そして大人である以上、「紳士」は心地の良い称号です。
(礼儀正しい、落ち着いている、上品ななどのイメージでしょうか)
つまり
礼儀正しく健康的で上品なエロということと解釈をしました。
上記の解釈からするとと私の普段の言動、思考は
それら自己イメージと重なり自己一致の状態といえます。
利用者さんに目を向けますと
「退院前の健康な状態」や「若い時の状態」のイメージが
色濃く利用者さんにあることが往々にしてあります。
これは自己不一致の状態でありストレスが高まります。
この自己不一致の状態を修正すること
心理・思考面へのはたらきかけ(作業療法カウンセリング)を用いることも
作業療法士の大きな役割といえます。
作業療法士:T